フッ化物によるむし歯予防

神奈川歯科大学 荒川 浩久 教授 監修

皆さんは「むし歯予防のためのフッ素」についてはもうどこかで聞いていて・ご存じだと思います。市町の検診時に幼児がフッ素を歯に塗ってもらうこと(フッ化物歯面塗布)、保育園や幼稚園、または小中学校でフッ素の水溶液でのぶくぶくうがいをしていること(フッ化物洗口)、また外国では水道水の中のフッ素濃度を調節していること(水道水フロリデーション、水道水フッ化物濃度調整)などについてもお聞きになったことがあるかもしれません。最近では日本の歯磨剤のほとんどにフッ素が入っていること(フッ化物配合歯磨剤)をご存知の方も少なくないと思います。現在では、むし歯予防に用いるフッ素は、フッ化物と表現されます。よって以後は、「フッ化物」として説明させていただきます。

では何故、むし歯予防にフッ化物を使わなくては、いけないのでしょう?

むし歯予防には歯みがきは欠かせません。ですが歯ブラシの毛先は歯の溝の中までは届きません。このように、歯みがきだけではむし歯を防ぐのに限界があります。そこでフッ化物の利用によって予防効果を確実なものにするのです。