フッ化物によるむし歯予防

13.島田市川根町のフッ化物洗口の成果

旧川根町(平成20年4月:島田市と合併)では、平成元年6月からフッ化物洗口を保育園と小中学校の全施設で開始して、むし歯が激減しました。(川根中学校は平成元年9月開始)

川根町の小学生のむし歯は、県内ワースト1位(昭和59年度)からベスト地域に改善しました。

14.フッ化物洗口で大人になってもむし歯が半分!

旧川根町(平成20年4月:島田市と合併)では、平成20年1月の成人式にあわせて「20歳の歯科健康調査」を実施し、町内出身者の歯の健康度を調べました。川根町で生まれ育った新成人は、保育園の4歳児から中学校を卒業する15歳までフッ化物洗口を経験しました。

中学校卒業後はフッ化物洗口を行っていませんでしたが、その予防効果は成人になっても保たれていて、全国平均の半分以下でした。また、治療した歯も軽症のものが多く、喪失歯もほとんど見られませんでした。

永久歯の生える時期にフッ化物洗口を実施しておけば、大人になって健康な歯を保ちやすいことが実証されたと言えるでしょう。

15.世界保健機関(WHO)の勧告

第22回総会(1969年)

「飲料水へのフッ素添加及び歯科衛生に関する決議」

飲料水からのフッ化物摂取量が公衆衛生上立証された最適水準に達していない場合は、水道供給事業にフッ素添加を導入する可能性を検討し、実行可能な場合にはこれを導入すること、実行不可能な場合には歯科衛生対策としてフッ化物使用の他の方法を検討することを加盟各国に勧告する。

第28回総会(1975年)

「飲料水へのフッ化物添加と歯科衛生に関する事務総長報告」

むし歯予防措置としてフッ化物を使用することの安全性及び効果に関する資料は充分入手できたので、公認のむし歯予防措置、特に水道水フッ化物濃度適正化を推進することを勧告する。

むし歯予防に関する国際常識は「まずフッ化物の応用」、なかでも多くの人に実行性がある「フロリデーション(水道水フッ化物濃度適正化)」が最優先に推進されていて、WHOから加盟各国に再三の勧告が行われてきています。世界では、60 ヶ国、約4 億人がその恩恵を受けています。

日本では、まだフロリデーションが行われていないので、実行可能な他の方法を組み合わせて取り入れていく必要があります。現在、フッ化物洗口は多くの園・学校で実施されています。

静岡県では、2010年で528施設、40,694人、全国では、47都道府県で7,543施設、777,621人が実施していて、なお増加中です。