歯科医療は予防の時代
-虫歯をなくしましょう-
先進国のむし歯の数は年々減少していますが、早期発見・早期治療は言うまでもありません。歯科医療は、今、予防の時代に入っています。
全国の12歳(中学1年生)の永久歯のむし歯の平均本数は約2.09本で、10年前に比べて半減したことが、昨年12月発表された文部科学省の03年度学校保健統計調査で分かりました。
一方、先進国の12歳のむし歯の保有数は、30年前には7.8本でしたが、現在は、1本前後に減りました。この統計から、日本は先進国の中では、むし歯は多いと言えます。
調査は1948年度から毎年、5~17歳の児童・生徒、幼児の一部を抽出し、健康診断の結果に基づいて調べています。今年度の対象は小中学校、高校、幼稚園計9165校。12歳の永久歯のむし歯の本数は、84年度に同様の調査を始めてから減少傾向にあり、この10年では93年度の4.09本から2.09本に減っています。
男子は1.92本で初めて2本を切り、女子は2.26本。
治療済みを含めてむし歯がある中学生の割合は93年度の87.78%と比べて約20ポイント低下しました。
文部科学省は学校や家庭での歯磨きの指導が定着したためとみていますが、男女差の要因は分析していません。
歯科医療は全国民を対象としているものですが、歯科の受診率は3割といわれています。見えないむし歯や症状の見えにくい歯周病を見つけるために、歯科医師会は行政・学会・会員一体となって、予防の技術の開発・研究に取り組んでいます。
歯を含む口腔の変化が体の内部の異常を知らせるサインとなることもあります。また、歯に穴があいたり、グラグラすれば、十分に咬むことができなくなり、体の異常を引き起こすことも考えられます。
学校や多くの会社では歯(口腔)の検診(健診)を定期的に行っていますが、学校や会社に行っていない人、むし歯になりやすい人や口臭のある人はもちろんのこと、健康だと思っている人も、1年に1回は歯科医院でチェックするといいでしょう。
しかし、ただ定期的に歯(口腔)のチェックをしても問題の解決にはなりません。何をおいても、日常的に口の中を清潔にしておくことです。
家庭における歯ブラシ等での清掃が大切です。補助材料としてフッ素入り歯磨きの使用もいいですし、歯間ブラシやデンタルフロスを用いることも効果があります。
かかりつけの歯科医をもつことで、治療に時間がかかったり、余分なお金を支出することもなくなりますし、なによりも、健康を維持する上で役立つでしょう。
